Leave No Trace

リーブノートレイス

Leave No Trace(リーブノートレイス)とは

Leave No Trace(LNT)とは、環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための行動基準を示すものです。すべての技術が、7つの原則を基にしており、誰にでもわかりやすく、楽しく実践することができます。世界90カ国のアウトドアレクリエーションにおける行動基準となっています。

日本ではまだ聞き慣れない言葉だと思います。しかし、アメリカでハイキングしたり、National Parkに行ったことのある人は、どこかで目にしたり聞いたことがあると思います。特にアメリカを中心とした英語圏では、広く認知されているのが、LNTです。

Center for Outdoor Ethicsと書かれており、直訳すれば「野外倫理センター」となりますが、なんだかよくわからないです。ethicはエチケットの言葉の元になっているように、礼儀と言い換えることもできると思います。

LNT7つの原則

原則1 事前の計画と準備(Plan ahead and prepare)
原則2 影響の少ない場所での活動(Travel and camp on durable surfaces)
原則3 ゴミの適切な処理(Dispose of waste properly)
原則4 見たものはそのままに(Leave what you find)
原則5 最小限のたき火の影響(Minimize campfire impacts)
原則6 野生動物の尊重(Respect wildlife)
原則7 他のビジターへの配慮(Be considerate of other visitors)

僕たちが野外でハイキングやアウトドア活動をするだけで、自然や地球に影響を与え続けています

どうしてハイキングに行くのでしょう。どうして山に登るのでしょう。いろんな理由はあるけれど、単純に森や山の中で遊ぶのが楽しい、そんなことでも良いのです。けれど、僕たちが野外でハイキングやアウトドア活動をするだけで、自然や地球に影響を与え続けています。自然を守りたいなら入らない方が良いのです。しかし、自然に入り素晴らしさを体感して初めて自分ごとになり、守りたいと思う心が育つと思います。その自然に影響を与えていることを認識し理解して、そして守るために何をしたら良いのか。その何をしたほうが良いのかという行動の方法をまとめてくれているのが、LNTということです。

日本は礼儀、行儀や作法を重んじる風土が本来あったと思います。しかし残念なことに、今の日本のマナーはあまり良いとは言えません。それは管理する側が学びよりも禁止をしてきたことが原因の一つだと思います。しかし管理する側だけでなく、僕たちも積極的に知り、行動することがこれからは大事だと思うのです。

発祥の地アメリカでは、国立公園局や森林局など数多くの官公庁がLNTを推進しています。また、LNTの原則確立には、Appalachian Trailが大きな役割を果たしており、各地のNational Scenic Trail もハイカーに対してLNTを推奨しています。

https://www.pcta.org/discover-the-trail/backcountry-basics/leave-no-trace/

LNTを日本にて普及・推進する団体『Leave No Trace Japan(LNTJ)』

2021年には、LNTを日本にて普及・推進する団体『Leave No Trace Japan(LNTJ)』が設立されました。日本では信越トレイルがLNTJと協力して活動が進められています(https://www.s-trail.net/lnt/)。また、みちのく潮風トレイルのデータブックやマップブックに記載されているハイカーに対して「歩くうえで知っておいてほしいこと」は7つの原則を元に考えられています。LNTJや信越トレイルでも述べているように、LNTの7つの原則が必ずしも全ての土地やトレイルに当てはまるわけではありません。しかし、多くの証拠(エビデンス)を元に考えられている原則ですので、これを基礎として行動していくことが大事だと思います。トレイルやハイキング文化を愛するトレイルバムたちも、自分たちが生活していくトレイルがいつまでも美しく、楽しく遊び学べる場として継続していくために、7つの原則を知り、行動する時に気をつけて欲しいと思います。LNTについての詳細、もっと深く学びたい方はLNTJのホームページをご覧ください。
https://lntj.jp