TRAIL BUMのバックパックの選び方
トレイルバムのバックパックはシンプルであることを重視しています。そのデザインは1990年代に北米で誕生したULバックパックの原型に非常に近いものです。バックパック本体にショルダーハーネス、メッシュポケットというモチーフも共通しています。デザイン上の差異が少ないため、トレイルバムのバックパック選びにおいて重要になるのは用途と容量です。ハイカーの経験と知恵が蓄積されれば、どんなバックパックでもあらゆる用途にご利用いただけますが、ここではULハイキングやロングハイキングを志向しているハイカーにとっての一般的な区分をご紹介します。
Day Hiking
日帰りハイキング
ハイキングのベストシーズンでもある春から秋にかけての日帰りハイキングならば、容量は20Lで以下で対応できます。トレイルバムではビッグタートルが相当します。日帰りハイキングにおける必携装備は「雨具」「防寒着」「ヘッドライト」「ファーストエイド」「水&食糧」「地図&コンパス」です。必携装備にしぼって考えると日帰りハイキングのバックパックはここまで小さくできるのです。ただし晩秋のように日中の最高気温が10℃に満たない寒い季節では防寒着や防寒対策の装備が増えてしまいます。そんな時はひとまわり大きなバマーが適当です。
適正容量 20L以下
モデル ビッグタートル 、バマー
Hut To Hut Hiking
小屋泊まりハイキング
山で夜を明かすと自然体験は一層濃密なものとなります。その第一歩にふさわしいのは山小屋を使ってのハイキング。宿泊に必要な寝具や食事は山小屋のお世話になるため、実は必携装備の基本は日帰りハイキングと大きくは異なりません。行動食や就寝時の着替えなどが加わるくらいです。そんな山小屋泊に適当なのはトレイルバムのバマーです。もうひとまわり大きなバックパックをご要望される方もいらっしゃいますが、小屋泊まりの装備がバマーに余裕をもって収められると、山での宿泊数が増えても安心です。そして盛夏の時期、通い慣れた山域ならば20Lのビッッグタートルでの小屋泊まりも無理なことではありません。
適正容量 30L前後
モデル バマー、ビッグタートル
Overnight Hiking
テント泊ハイキング
テントをはじめ生活道具一式を背負って自然の中を旅することがハイキングの本来的な意味。補給を繰り返しながら数千キロ、数ヶ月のハイキングをするスルーハイカーたちはわたしたちが考える「トレイルバム」の姿そのものです。そんな彼らのようにテント泊を楽しむために必要な容量は40L以上。ハイカーが選ぶ装備、旅する日数に応じた食糧によって必要な容量は変化しますが、無雪期において一般的な山岳テントを使用した2-3泊程度のテント泊を基準とした場合、まず考えるべきはステディでしょう。思っている以上にしっかりと装備を収納できます。ULハイキングを志向するハイカーならば是非バマーでのテント泊に挑戦してみましょう。
適正容量 45L前後
モデル ステディ 、バマー
Special Hiking
特別なハイキング
ハイキングという旅を楽しむなかで、ハイカーは歩くだけでなく様々な移動手段を試したくなる、楽しみたくなることがあります。自転車、スキー、スノーシュー、パックラフトなど様々な移動手段でのハイキングは一味違った魅力的な体験です。スノーシューなどのスノーギアをどうやってバックパックに取り付けよう。パックラフトを楽しむとき、かさばるPFD(ライフジャケット)をどうやって持ち運ぼう、プラスアルファのギアをどうやって運ぶか、その解決策のひとつがホーラーです。
適正容量 50L以上
モデル ホーラー
Everyday Use
タウンユース
ハイキングで荷物の軽量化やシンプル化に取り組んでいるハイカーならば日々の日常で持ち運ぶ荷物も決して多くはないはずです。ハイカーの日々の暮らしによりそうバックパックは20L前後で十分でしょう。荷物の出し入れが多い人にとってはジッパーオープンの24/7パックが使いやしでしょう。ハイキングと日々の生活を分けたくないという人にとってはビックタートルのようなシンプルなモデルをそのまま日々の生活で使ってみてください。
適正容量 20L前後
モデル 24/7パック、ビッグタートル